青葉区随想 1052015/07/10
No.105 マスコミは第4の権力
私は朝日新聞を糺す地方議員の会発起人の一人である。
さて、去る6月25日、作家の百田尚樹氏を講師に招いた自民党若手議員の勉強会において、3名の議員の発言が問題視され、安倍総理が陳謝する事態にまで発展した。しかしこれは、失言スクープを狙う新聞記者らが恥ずかしげもなく壁に耳を押し付けて私的勉強会を盗聴し、待ってましたとばかりに「報道圧力だ」と一斉報道したというのが実態ではないか。また、安全保障関連法案審議の真っ只中で、総理の足を引っ張るのがそもそもの目的だと言われても仕方ないのではないか。
そして、言論の自由が保障されるべき百田氏の「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」という発言も、全体の話の流れなど全く関係なく殊更大きく非難の対象とされ、百田氏への人格攻撃までが行われるに至った。百田氏は、その後、「本当につぶれて欲しいのは朝日、毎日、東京新聞」と開き直って述べたらしいが、言論の自由を叫ぶマスコミが、正に一個人の言論の自由を封殺しようとしているのではないか。
私自身、これまで県議会や地元のミニコミ誌において、朝日新聞や神奈川新聞を公然と批判してきた。それは、真実の報道や不偏不党を掲げるマスコミが明らかに嘘で恣意的な報道をしていることを看過できなかったからである。その典型的な例が朝日新聞の従軍慰安婦報道であり、それが冒頭の朝日新聞を糺す地方議員の会発足に繋がったのだ。ただ、不思議なことに、昨年、櫻井よしこ氏などは「朝日新聞は廃刊にすべきだ」と述べていたが特に問題にされていない。
マスコミは権力を監視するといわれる。しかし、今や、マスコミ自体が第4の権力であり、そのマスコミの暴走を止めるのは果たして誰なのか、私達はよく考えなくてならないと思う。ちなみに、沖縄の二つの新聞は、例えば米兵が沖縄県民の命を必死に救ったという美談などは決して掲載しない。こんな新聞、少なくとも私は読みたくはない。