青葉区随想 1722021/02/12
NO.172 TV司会者の嘘
1月30日放送のテレビ朝日「池上彰のニュースそうだったのか!!」を見ながら私は愕然とした。この番組の中で池上氏は次のように述べた。
「例えば、新疆ウイグル自治区の、あそこの多くの住民が強制収容所に入れられているとか、香港の民主化運動の人達が次々に捕まっているという、ああいう問題に関して、トランプ大統領はこれまで何も言ってきませんでしたからね。全然、人権問題に関心がなかったわけですね。ところがバイデン大統領、あるいは、民主党というのは人権問題を重視するので・・」
この発言は明らかに嘘である。昨年、トランプ大統領は対中制裁の為のウイグル人権法案(6月)や、香港自治法案(7月)に署名し、退任直前には中国のウイグル弾圧に関して「民族大量虐殺(ジェノサイド)」だと米国として初めて認定した。北朝鮮による日本人拉致問題にも積極的に動いてくれたのがトランプ大統領だ。この誰でもわかる嘘に関して、まだTV局側からは謝罪も訂正もないようだが、もし確信犯なら大問題である。TVや新聞を信じてはいけないという典型例であるが、放送を続けるなら「池上彰のニュースうそだったのか?」に番組名を変えるべきだろう。
さて、1月8日から1ヶ月間、神奈川県に対して発令されていた緊急事態宣言が3月7日まで延長された。仕方ない決定だとは思うが、総理が言及されたように、感染状況が改善すれば期限前でも早急に解除すべきだと思う。
そんな折、一部の学者と政党がゼロコロナを目指せと言い始めた。確かに中国はそれを政策に掲げているようだが、東アジアに属する私たち日本人は数万年前から土着のコロナウイルスと共存し、そのおかげで免疫が形成されてきたとも言われる。そもそも人間は無菌室では生きていけず、経済活動を無視するゼロコロナ政策というのは間違いだと思う。
コロナウイルスは頻繁に変異し、ヒトヒト感染しながら弱毒化していく。コロナ収束までもう一息である。